ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、4、28)

縦横・・4×4cm

北宋の黄庭堅の「答洪駒父書」の一語を、印篆で刻し

た「點鐵成金」(鐵に點じて金を成す)で、前人の文章を

巧みに修訂して名文にする事であり、答洪駒父書には、

「古の能く文章を爲す者は、真に能く萬物を陶冶す、古

人の陳言を取り翰墨に入ると雖も、靈丹一粒の如く鐵に

點じて金を成すなり」と有る。しかし、この言葉は本來道

教の練丹術の事で、『景コ傳燈録』の卷十八杭州龍華

寺真覚大師の項に、「丹一粒を還し、鐵に點じて金を成

す」と有る。孰れにしても、鐵を金に變える事は出來ない

が、他人の文章を換骨奪胎修正補訂して、さも己が作っ

た様な名文に仕立て上げる事は出來る。しかしこれは、

他人に對するリスペクトに基づく模倣ならいざしらず、そ

うでなければ體の良い盗作になってしまう。


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