ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印一顆(現代、AD2026、7、23) |
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縦横・・5×2.4cm 『晉書』陶侃傳の一語と、『韓昌黎集』卷五に収める韓 愈の「病中贈張十八」の一語とを、金文で刻した「筆翰 如流力可扛鼎」(筆翰は流るるが如く、力は鼎を扛《あ》 ぐ可し)で、文章をすらすらと流れる様に書き、且つ文章 の勢いが鼎を持ち上げる程の力彊さが有る事である。 陶侃傳には、「遠近の書疏、手答せざるは莫し、筆翰は 流るるが如く、未だ嘗て壅滞せず」と有り、亦た「病中贈 張十八」には、「龍文百斛の鼎、筆力獨り扛ぐ可し」と有 る。最近筆力鼎を扛ぐるが如き力彊い書を餘り見かけ 無くなったが、其れよりももっと見かけ無いのは、筆翰 流るるが如く文章を書かれる方々である。何かを写すの ではなく、自ら文章を創作する力量が、昔に比べて劣って 來ている様に思われる。其れは、大學の卒業論文枚數 の下限が、二百枚から百枚に、更には七十枚・五十枚・ 三十枚へと減少を辿っている現況が、端的に表している と言えるのではあるまいか。 |