ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2026、8、6)

縦横・・2.4×2.3cm

『漢書』鼂錯傳の一語を、金文で刻した「俯仰之間」(俯仰

の間)で、僅かな時間の事である。一方『荘子』天地篇の

一語を、戰國篆文で刻した「風波之民」(風波の民)で、世

間の風評に左右される、主體性の無い人の事である。鼂

錯傳には、「大を以て小と爲し、彊を以て弱と爲すは、俯

仰の間に在るのみ、夫れ人の死を以て勝を爭ひ、跌きて

振わざるは、則ち之を悔ゆるも及ぶ亡きなり」と有り、亦

た天地篇には、「天下の非譽、益損すること無し、是を全

コの人と謂はんや、我は之を風波の民と謂ふ」と有る。己

は決して風波の民では無いが、現実には何か世間」の風

波に漂っている様な生活である。


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