ギャラリー解説蛟蛟

書画

黄虎洞手習い、陰陽刻自用印二顆(現代、AD2026、9、20)

縦横・・3×2.5m

『世説新語』言語篇の一語を印篆で、『詩經』邶風北門の話

を古璽文で、各々刻した「蒲柳之姿」(蒲柳の姿)と「北門之

嘆」(北門の嘆)とである。「蒲柳云々」は、生まれ付き體質

が弱い例えで、言語篇には、「蒲柳の姿は、秋を望んで落

ち、松柏の質は、霜を凌いで猶ほ茂る」と有る。亦た「北門

云々」は、仕官しても働きがいが無く、不本意である事に對

する嘆きで、北門には、其の序文に「北門は仕へて志を得

ざるを刺る」と有り、本文に「北門より出づ、憂心殷殷たり、

・・・已ぬるかな天實に之を爲す、之を謂《つと》むるは何ぞ

や」と有る。己は、切った張ったの外傷系には松柏の質で

あるが、熱や吐き気の内傷系は蒲柳の姿である。又己が

奉じた職は、身に過ぎたるものであり、北門の嘆など全く

無かった。


[ギャラリー一覧へ戻る]