ギャラリー解説蛟蛟
書画
黄虎洞手習い、陰刻自用印二顆(現代、AD2026、9、21) |
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縦横・・3×2.5m 『荘子』馬蹄篇の一語と杜甫「貧交行」の一句を、各々ア レンジして、甲骨文で刻した「含哺鼓腹」(哺を含み腹を 鼓つ)と、金文の回印で刻した「翻雲覆雨」(翻せば雲わ き覆せば雨ふる)である。「含哺云々」は、人々が豊かで 平和な生活を楽む事で、馬蹄篇には、「民居て爲る所を 知らず、行きて之く所を知らず、哺を含みて熈《たのし》 み、腹を鼓ちて遊ぶ」と有る。亦た「翻雲云々」は、人の 氣持の變わり易い事で、貧交行には、「手を翻せば雲と 作り手を覆せば雨ふる、紛々たる輕薄何ぞ數うるを須ひ ん」と有る。今世界は、含哺鼓腹とは真逆で、食を求め 油を求め、耳を塞ぎ眼を塞ぎ、逃げ惑う人々が溢れてい る。又翻雲覆雨は世の常で、特に金力や権力を失うと、 人の對應はあからさまに異なって來る。將に「管鮑貧時 の交」は、死語となって久しい。 |